食からみる若狭◆中田典子氏(小浜市政策専門員(食育))

【概要】

小浜は、古来、皇室のための食材を提供する場所である「御食国」と呼ばれてきました。
その食材を運ぶために出来たのが鯖街道です。

「御食国」だからこそできる、色彩のある食事と生活。
食材だけでなく、食事をするための若狭塗箸があり、お箸の仕事をしているのが3000人。
さらに、お箸を正しく持てる人は全国平均30%に対して80%、市内の飲食店の87%が塗り箸を使っていたりと、食に対する文化や意識の高さが伺えます。
自分のお箸をもっていくのが当たり前で、そのお箸を大切にする、食べるという事を大切にしている地域なのです。

日本の食材のすばらしさだけでなく、食に対する「精神性」や食べる「習慣」がすばらしいとして、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」4つの特徴
・多様な食材とその持ち味の尊重
・世界で一番栄養バランスに優れた健康的な食生活
・自然の楽しさや季節の移ろいを表現した盛りつけの美しさ
・正月行事などの年中行事との密接な繋がり

小浜の民俗行事
・五穀豊穣
・無病息災
神様からの贈り物である食材の恵みに対して、神様へ感謝するのがお祭りになっている。
さらに、行事に繋がる食事=神様とともにいただく特別な献立というのも残っている。
「いただきます」「ごちそうさま」にこもる神様への感謝と祈り。
それらと丁寧に向き合う日本人らしい生き方が、小浜の人の心を育んできたのではないでしょうか。

小浜市は2001年、全国で初めて、歴史的につながってきた「あるもの探し」の町づくりとして、「御食つ国」の食基本条例が発令されました。
この、食のまちづくりモデルは、今全国で制定されて広がっています。
「食の扉をあければあらゆるものが見えてくる」=食の町づくり
これにちなんで、観光、産業、環境問題、福祉、教育の根っこにある食を切り口に「御食国若狭おばま食文化館」などから、活性化をしています。

小浜市では、地産地消をすすめる飲食店や、OBAMAバーガー、鯖おでんなど、地元の食材のメニューを開発。
七輪焼きが楽しめる、海のガーデンもオープン
ミラノ国際博覧会での日本館では、若狭塗箸の使用が決定。


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